憧れの南米大陸。ボリビア「ラパス」。

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ぼくらがここを創るまで、ぼくらもここに出会うまでのプロローグを綴っています。

モロッコからスペインを経由し、この旅の折り返し「南米大陸」へ上陸しました。
サッカーを始め、色々な所で聞き慣れている名前が多い南米の国々。
世界遺産も多い事から何となく、イメージできるものもありますが具体的なイメージはあまり湧かず。
これまで訪れた国々もそうですが、中でも南米は知らない事が多いまさに未知の大陸でした。

そんな南米大陸最初に降り立った国は、「ボリビア」。
名前自体もあまりピンと来なかったこの国を最初に選んだのには理由がありました。

「ウユニ塩湖」です。

広大な真っ白な塩の大地に、雨期には雨が波を立てないほど薄く冠水することで、巨大な鏡面が出来上がる。そこで観ることのできる絶景。
ネットや写真集で見ていた絶景を確実に捉えるべくこの時期に合わせて南米大陸に入る事を計画していました。

僕が始めに降り立ったのはラパスという街。
なんと標高が4000mほどある世界一標高の高い首都です。

実はラパスに降り立った時、この事を自覚しておらず後々大変な事に・・。

初めての国である事は勿論、大陸も大きく移動した事から今回は事前に宿や目的を絞っていたので、中心地までタクシーで移動する事に。
日本を出発した頃とは違い、少しこなれた感じでタクシーに乗り込み行き先を伝えたのですが・・

ようやく使い慣れてきた英語が一切通じない・・。

南米大陸のほとんどは公用語が「スペイン語」。
基本的に英語を話す人はおらず、全く知らない言語に初めてマレーシアに降り立った頃の自分に逆戻りしてしまいました。

地名を伝える事には何とか成功し、一先ずは目的の宿にたどり着く事ができたものの、この先の旅にかなりの不安を感じました。

幸い宿についてすぐに2人の日本人に出会いました。(しょうごさんとしょうごさん)
2人は明日ウユニに向かう為のバスの予約をしに行く所だと言う事で、見事にそのスケジュールに乗っからせていただく事に。

(言葉の全く通じない状況で、本当に救われました。2人には今でも本当に感謝しています。)

バスの予約を取った後に、2人に案内してもらいラパスで有名な「泥棒市」と「オバプロ」へ。
約束の時間まで少し時間があったので、街の散策と必要なものの買い出しに出かけました。

街はアップダウンが激しく、すぐ息が上がってしまう状況に違和感を感じつつ、いつものように面白いものはないかと街中を歩き周りました。

宿に戻ると丁度約束の時間。すぐに「泥棒市」に向かう事に。

ずらっと並ぶテントには、たくさんの盗品が・・

「泥棒市」は、様々な盗品を堂々と販売しているマーケットのようなところ。
見た目の怪しさほど、中に踏み込むと違和感もなく、普通のマーケットのように盗品が売られている状況は何とも言えない。
旅や登山の為のアウトドアグッツから電気製品、はたまた車まで売られています。日本の三菱やトヨタといった車も販売されていました。
買い物をしている最中も、自分の持ち物には最善の注意をはらわないとすぐに何処かのお店の商品になってしまうとの事で、中々気が抜けない状況です。

ひとしきり買い物を終え、夕方からは「オバプロ」へ。
「オバプロ」は、その名の通りおばちゃんのプロレスです。エンターテイメント性が高く、プロレス初心者でも楽しむ事ができるラパス名物の1つです。

その後の状態から写真はこれのみ・・

そんなオバプロ会場に到着した所から異変は始まりました。
それは、ずっと感じていた違和感がついに姿を現したかのように、

激しい頭痛、寒気、吐き気・・腹痛までもが襲ってきたのです。

もうプロレスどころではなく、ただ踞り流れる冷や汗を拭うことしかできない状況。

「高山病」です。

4000mを超える高地に飛行機で到着した僕は、順応するまでの十分な時間も取らずに動き回り、あげくの果には普段通り煙草まで吸って・・
完全に油断していました。

そこは街であり、人々が生活する場所ではあるものの、良く考えると富士山山頂より高い場所。
そんな場所に飛行機で突然降り立ち、身体が順応する前から普段通りの半日を過ごしては、身体がおかしくなって当然です。

何とか、宿まで帰り着き、横になったものの激しい頭痛と吐き気、はたまた腹痛に教われる夜・・。

明日の朝、「ウユニ」へ向かうバスに、「何としても乗りたい」この一心で、これまでで一番辛い夜を乗り越えるべく闘うのでした。

※ボリビア「ラパス」には、世界一高所のサッカースタジアムがあります。
このスタジアムは、4000mをも越える高所な事からFIFAが国際試合を禁止しているそうです。ブラジルやアルゼンチンを始めとする南米の強豪国でさえ、このスタジアムでは、ボリビアに負けてしまう事もあるのだとか。
それだけ厳しい環境のようです。

そんな場所に一国の首都を築き、生活をしている人々。
辛い一夜ではありましたが、また知らない世界に入り込んだ感覚にワクワクしている自分が、そこにはいました。

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