雪と自然の不思議な世界「カッパドキア」

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ぼくらがここを創るまで、ぼくらもここに出会うまでのプロローグを綴っています。

この旅、アジアを抜けて訪れた6カ国目が「トルコ」でした。

アジアとヨーロッパにまたがる国「トルコ」。

対岸はアジア側と言われているエリア。

対岸はアジア側と言われているエリア。

はじめに訪れた「イスタンブール」は街中をトラムが走り、歴史と文化、近代が入り交じったとても綺麗な都市でした。

これまで、あまり身近に感じる事のなかったイスラムの文化。
イスタンブールでひと際大きな存在感を放つ「ブルーモスク」は、初めて足を踏み入れたイスラムの寺院でした。
外観の迫力、装飾の美しさ、そして初めて感じたその空気感。
僕のイスラム文化の最初の印象は「美しい」でした。

ブルーモスク。装飾も独特で綺麗。

ブルーモスク。装飾も独特で綺麗。

その独特な装飾や色彩は、キリムや陶器など生活の中にも反映されており、独特な感性がとても魅力的です。
溢れる物欲を抑えながら、いつか買い物をメインにまた訪れたいと思いました。
それは今でも思っています。

3日目の朝。バスで世界遺産「カッパドキア」へ。
トルコといえば。の1つでもある定番の世界遺産。
写真やネットで良く目にしていたその景色に憧れて、一度は訪れたいと思っていた場所の1つでした。

僕が訪れたのは2月。
雪の積もる冬、オフシーズンという事もあり観光客も少なく閑散とした時期。

真っ白な世界と独特な自然の造形。

真っ白な世界と独特な自然の造形。

それは、ある意味最高な時期でした。

真っ白な銀幕の世界に、自然が創りだした不思議な造形。
そしてそこにある生活は、その景色ととけ込むように築かれており、タイムスリップをしたような、映画の中に入り込んだような。
観光客も、すれ違う人もほとんどおらず、完全にその世界に浸る事ができました。

その景色にとけ込む町。

その景色にとけ込む町。

その土地の気候や環境が、たまたまその世界を造ったのかもしれません。
ですがそれは、意図して創られたような不思議な世界。

自然の魅力。

自然の魅力。

旅を続ける中で、太陽や月に魅せられていた僕は完全に「自然の芸術」の虜になりました。

あてもなく、始まったこの旅に目指す指針がはっきりとした場所。
雪景色の中のカッパドキアは、一押しの場所の1つです。

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「ネパール」ヒマラヤを眺めて。

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インド「バラナシ」から陸路で「ネパール」へ。

「ネパール」もまた、東南アジアの国々そしてインドとは違った空気を持つ国です。

どこか、お隣「インド」の空気も感じつつ、人の雰囲気や食事もチベット文化を感じる空気。

カトマンズの街中。

カトマンズの街中。

カトマンズ。ダルバール広場周辺。

カトマンズ。ダルバール広場周辺。

たった数時間のバス移動で違う世界に入り込んだような、この違和感。

これも旅の魅力の一つだと思います。

ネパールといえば。
人それぞれその返答は違うと思いますが、

僕の場合は、「ヒマラヤ」でした。

地球上で最も標高の高い地域のヒマラヤは、ネパールだけでなくパキスタン・インド・ブータン・中国と5つの国にまたがっているのですが、
その頃の僕にとって、「ヒマラヤをのぞむ」といえばネパールでした。
(今回僕は、トレッキングではなく、あくまで眺める事が目的。)

始めに訪れた「ポカラ」はヒマラヤトレッキングに向かうツーリストが多く、その最後の準備を整える。そんな場所でした。
その為アウトドア用品や、寒さの厳しい山岳地帯に住む人たちの知恵の詰まった民芸品や防寒グッツも豊富。

のどかな湖畔に面した町の中心地は疲れを癒したり、過酷なトレックに備え、準備を整えるにはとてもいい環境です。

ポカラのメインストリート。

ポカラのメインストリート。

中心には大きな湖。

中心には大きな湖。

翌日、早朝まだ真っ暗なうちにヒマラヤと朝日がのぞめるサランコットへ向かいました。

真っ暗な細い山道を登り、山頂の展望台に到着。
空気も冷たく、かじかむ手を温めながらゆっくりと地球の動きに意識を集中させるように、太陽を待ちました。

徐々に明るくなるに連れて、目の前に雲海が広がっている事に気付きました。
空の色も徐々に変化し、ゆっくりと、でも力強く太陽が昇ってきます。
それに反応するように目の前の雲海も、その名の通り「海」の様に動いていきます。

朝日と雲海。

朝日と雲海。

朝日特有のピンク色が終わりに差し掛かり、徐々に空が優しい青をのぞかせると、その奥にヒマラヤ山脈の稜線が。

世界一の山脈と太陽系の中心「太陽」。

圧巻の朝でした。

約5日ほどポカラに滞在し、首都カトマンズへ。
この旅でアジア最後の町になったのがカトマンズでした。
買い込んだお土産や不要な荷物を日本へ送ったりと「アジア編」最後の整理と、とりあえず周辺の観光を。

このまま出発の日までゆっくりすることも考えたのですが、どうしても「ヒマラヤと朝日」のショーが忘れられず、
急遽周辺で1番綺麗にヒマラヤがのぞめるというナガルコットに移動することにしました。

バスに揺られ、山道や小さな村を抜けて。
ネパールはバスで移動する間の、景色の移り変わりも魅力の一つです。
自然と共に生きている。自然の中で生活をしているのだなと。
そんな風景を眺める道中は、普段は移動中寝てしまう僕も一睡もすることがありませんでした。

山道を進むバスの車窓から。

山道を進むバスの車窓から。

ナガルコットは小さな食堂と、ゲストハウスがあるだけ。
何があるわけでもないのですが、ヒマラヤがのぞめればそれでいい。そんな人にはおすすめの場所です。
サランコットで眺めた景色とは、また違う。

大地を覆う壁のような稜線。

大地を覆う壁のような稜線。

朝焼けの奥に現れるヒマラヤ山脈。

朝焼けの奥に現れるヒマラヤ山脈。

でもあの独特な、
ヒマラヤと雲海と太陽が作り出す時間に吸い込まれるような感覚は同じく最高でした。

1日の始まりと、地球で、宇宙で生きている事を感じる事のできる時間。

それもまた、何処であっても感じることのできる「旅」です。
朝は毎日やってくるのだから。

こうやって今ブログを書いたり写真を見返す事で、あのときの大切な気持ちをまた思い出す事ができる。

なんか、それもいい「旅」だなと、最近思ってます。

そして次にネパールを訪れた時は、ヒマラヤの地に足を踏み入れその空気を感じたいと、
改めて感じました。

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ハイライト「インディア」

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ガンジス川。ボート漕ぎのおじさんと。

ガンジス川。ボート漕ぎのおじさんと。

約3ヶ月。インドに滞在しました。

滞在すればするほど、魅力的になる国。

何処にもそれぞれの魅力があり、
地域や町が変わると、がらりと空気や人当たりも変わる。

東インド青の町。「ジョードプル」

東インド青の町。「ジョードプル」

南インド「ハンピ」

南インド「ハンピ」

同じ国にいて、国を移動したような不思議な感覚を味わえる。そんな魅力がインドにはあります。

始めは少し警戒し疲れる事もありましたが、その町に自分が馴染みだすと皆親切で優しい。
どんどん居心地がよくなり、ついつい予定よりも長く滞在してしまう。
別れの時はセンチメンタルな気分になり、また次の町にドキドキする。

よくある朝の1コマ。

よくある朝の1コマ。

チャイ屋にて。

チャイ屋にて。

お菓子屋さんにて。

お菓子屋さんにて。

まさに刺激的な日常でした。

アジアはもちろん、欧米からも、場所によっては国内旅行をするインド人まで、
多くのツーリストが集まる国。

どこに行ってもその国独特の空気感や文化を感じる事はできますが、

インドはまさに「インド」です。

ゴアのビーチ。

ゴアのビーチ。

まだまだたくさん魅力の詰まったインド。
ここはまた訪れたいと思わせてくれる、そんな国の一つです。

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「チャイ」というカルチャー。

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インドで出会ったチャイというカルチャー。

インドで出会ったチャイというカルチャー。

コルカタの屋台との出会いで僕は、色々なものに抵抗なく挑戦できるようになりました。
ローカルが通い詰めるカレー屋や屋台、ラッシーなど。どれも驚くほど安い値段にも関わらず、最高に美味しい。しかも満足なボリューム感。

バラナシのムスリム地区。ここでは肉料理も食べることも。

バラナシのムスリム地区。ここでは肉料理も食べることも。

ラッシー店。

ラッシー店。

そんな中でも、僕にとって特別なものが「チャイ」でした。
インドでは、何処にいっても至る所で「チャイ」が飲めます。

朝。目覚めのチャイ。

朝。目覚めのチャイ。

インド国内を東西南北、
寒い地域や常夏の地域
乾燥している地域や湿気の多い地域と
色々な所を周りましたが、何処にいっても必ずチャイはありました。

朝早く、お祈りに出かける人たちが外に出る頃には、既に良い香りが漂い、
寒い日はもちろん暑い日の日中も、夜も、モクモクと煮立てた湯気がまい、
列車の中でも、駅に停車中ヤカンをもったチャイおじさんが「チャイ、チャイ」と声をかけて回ってきます。

365日。欠かす事なく朝・昼・晩と。

プリーの夜。ビーチでのチャイ店。

プリーの夜。ビーチでのチャイ店。

せかせかと歩く人も、クラクションを目一杯鳴らすおじさんも、早口で捲し立てる若者も、
みんなが足を止めて、狭い路地や縁石に腰をかけ、あるいは立ちながら
熱々のチャイをゆっくりとすすり、談笑する。

狭い路地のチャイ屋。

そんなチャイという習慣が彼らの日常の中のちょっとした休息であり、コミュニケーションツールになっているのだと感じました。
意識をした訳でもなく、気付くと僕自身にとっても滞在中の特別な習慣になっていました。

朝のチャイは、目覚め。
昼のチャイは、休息。
夜のチャイは、癒し。

チャイの中でも「マサラチャイ」は彼ら独自の文化が反映されており
様々なスパイスを濃厚なミルクティーと一緒に煮出します。

その香りと後味は独特で、だけど優しく癒される。
日本人の僕にとってもホッとする特別なものでした。

家庭や露店ごとに少し違いがあり、それを試すのも楽しみの一つです。
また季節によっても変化があり、
寒い季節は身体があたたまるスパイスを。
暑い季節は後味すっきりするスパイスを。

冬はホットで夏はアイス。ではなく、スパイスを変えて後味と身体の反応を変える。
これは新しい発見で、とても興味深いものでした。

そんな彼らの大切な習慣。
「チャイ」というカルチャーが、今では僕らのライフスタイルになっています。
濃厚で優しい煮出しミルクティーに、スパイスの後味と香り。
これがいつでも僕をインドへ連れて行ってくれます。

チャイを片手に眺める夕日。ガンジス川。

チャイを片手に眺める夕日。ガンジス川。

「チャイ」というカルチャーを通して、ほんのひと時の休息を。
LIFE SPICE SHOPはそんな時間を提案する為に。

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「インド」コルカタで感じた空間。

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コルカタの繁華街。

コルカタの繁華街。

バンコクから空路でインド「コルカタ」に。
これまで訪れたアジアの国とはがらっと空気も人の雰囲気も変わり、少しドキドキしたスタートでした。

一先ず空港からタクシーで、安宿が集まる「サダルストリート」へ。

ツーリストが多く滞在する通りなだけに、激しい客引きや日本語が堪能なインド人も多く、
移動と環境の変化にどっと疲れが増したように感じました。

コルカタの安宿が集まるサダルストリート。

コルカタの安宿が集まるサダルストリート。

翌日、早起きが習慣となっていた僕は特に予定がなくても7時には目覚め
洗顔と歯磨きで完全に目を覚まし、朝の町へ。

朝は、日中や夜とは違い地元の人が仕事の準備をしていたり、仕事へ向かう道中だったりと
ツーリストにはおかまいなしといった様子で、その時の僕にとっては過ごしやすい良い時間帯でした。

お腹が空いたので、何か朝食を。と思っていたのですが、
路肩にはゴミが散乱し、噛みタバコを吐き出す人とその独特なオレンジ色に染まる壁、牛や犬の糞。
インドはお腹を壊す。不必要な先入観から何を食べるにも少し警戒心を抱いてしまい、中々手が出ずにいました。

そんな時、良い匂いに誘われて、やたらと人が集まる屋台に出会いました。
インド料理というよりは、中華屋台。
チョウメンやチョウチョウライスがメインで、中華鍋で炒めるいい音と香ばしい香り。極めつけにメニューを書いた板に、

「Clean Food」と・・。

これを信用できなければ帰国した方がいい。
迷いなく、その日の朝食はそこに決まりました。

コルカタ滞在中。通い詰めた屋台。

コルカタ滞在中。通い詰めた屋台。

味・香り・ボリューム全てが完璧でした。
しかも手で食べるものかと思っていたら、僕を見てちゃんとスプーンまで渡してくれました。

屋台の従業員は3,4人程度。調理する人、注文を取る人、食べ終わったお皿等を回収し洗う人。
常連らしき近所の人もみな親切で、なにも聞いていないのに「これは清潔だから安心しな」とか、「このメニューがおすすめだよ」とか。
この町の良いところ・気をつけた方がいいことなど色々と教えてくれました。

席が用意された飲食店ではなく、雑多に並べられた椅子やベンチ、あるいはそのまま立ち食いするスタイル。
だからこそ距離が近く、同じ食事を食べるという共通点が隔たりをなくし、気軽に話ができる。
そこは「外」ですが、まぎれもなく「空間」でした。

もちろんしっかり店舗として、営業をしているお店はたくさんあります。
その一方で屋台や七輪を路肩に置き、その場で飲み食いをするスタイルのお店も至るところで目にします。

歩道に設置されたカレー屋台。

歩道に設置されたカレー屋台。

でも、ただサッと食べるだけではなく、
その場所が食事処であり、短い時間で人が世間話や近況報告など、コミュニケーションを取る場でもありました。

そんな空間の要素も僕らが大切にしている事の一つです。
「コルカタ」で出会った屋台は、今でもその重要なルーツの1つになっています。

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「ラオス」ツーリストの楽園。

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「楽園」ヴァンヴィエン

「楽園」ヴァンヴィエン

マレーシアからタイを経て、3カ国目「ラオス」に。
日本を出発して2週間ちょっと。少しずつ土地の空気と時間の流れを感じられるようになってきた頃です。

ここにきた目的は2つ。
1つは次なる目的地「インド」のビザを取ること。
2つ目はラオスのツーリストの楽園「ヴァンヴィエン」でした。

タイのチェンマイから夜行バスで、ラオスの首都ヴィエンチャンに到着。

今までの首都という近代的な町のイメージとは違い田舎町に来たような、そんな雰囲気。

翌日インドビザを申請に行くために、この日はメコン川添いの宿にチェックイン。

河川はキレイに整備されており、ツーリストはもちろん地元の人ものんびりと過ごせるような場所。

メコン川のマジックタイム。

メコン川のマジックタイム。対岸はタイ。

ここでの夕日も最高で、太陽と雲が絵画のように美しい時間を演出していました。
また一つお気に入りの夕日スポットが増えた事に喜びを感じながら、この日ものんびりとマジックタイムを堪能しました。

翌日ビザの申請をし、受け取りまでの1週間を過ごす第2の目的地「ヴァンヴィエン」へ。
ここまで大きな町や世界遺産などを中心に訪れてきたので、少し田舎と旅人の空気を感じる事ができるのではと、
「ヴァンヴィエン」へ行くことを決めました。

バスに揺られ、その日の夜到着したのはターミナルではなく、真っ暗な空き地のようなところ。
そこから歩いて町の中心地へ。

夜の小さな町の中では、ツーリストがお酒を飲んだり、踊ったり、
町は東南アジアの田舎という雰囲気なのに、そこにいるのは欧米人をはじめ各国のツーリストがメイン。
感じた事のない空気感。
ただその違和感と、とにかくみんな楽しそうに笑っている雰囲気に、
ここでの日々が一瞬で楽しみになりました。

ヴァンヴィエンの街並。

ヴァンヴィエンの街並。

ローカル、中華、インド料理と食事も豊富。
チュービングといったアクティビティや、洞窟、ブルーラグーンと呼ばれるのんびりスポットから夜はバーやクラブまで。
ツーリストが楽しめる要素が盛りだくさん。まさにツーリストの楽園でした。

ブルーラグーン。童心に戻れる飛び込みスポット。

ブルーラグーン。童心に戻れる飛び込みスポット。

インドビザを待つ1週間。

朝は、早起きしてフレッシュジュースを。
昼間は、バイクでブルーンラグーンに行きのんびりと。
夜は、みんなで食事やお酒。

次なる目的地「インド」の前評判は、

「疲れる。」でも「刺激的。」

そんなインドを前に休暇気分を存分に味わうことができました。

旅はみんな大好きで、刺激や発見を求めて出るものだけど、時には休憩も必要。
ゆっくり過ごせる環境。アクティブに遊べるチュービング。はしゃげる社交場。
色々な休息の形がヴァンヴィエンにはあり、そこが「楽園」と呼ばれる由縁なのかなと、
僕はこの場所をそんな風に感じました。

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古都マラッカとマジックタイム。

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マラッカの夕日。この旅最初のマジックタイム。


クアラルンプールからバスで2時間半。
世界遺産にも登録されているという古都「マラッカ」へ移動しました。

世界遺産に登録されているような場所だとも知らず、
クアラルンプールで泊まったゲストハウスのスタッフに進められるがままに、
またしても何の情報もなくバスのチケットを取り移動が決まりました。

初めてのバス移動に少しビクビクしながらも、大きくキレイなバスターミナルからすんなりバスに乗り込めた事にホッとして爆睡、
そして気付くと目的地「マラッカ」に到着していました。

KLとは違い、少しローカル感を感じるバスターミナルに観光客や帰郷した人でごった返した雰囲気に
ようやく少しバックパッカーとして旅をしていると感じはじめました。

ターミナルからマラッカの中心地までは距離があるようで、どうやって行こうかとフラフラしていると
ゲストハウスの勧誘をしているおじさんに声をかけられました。

英語で勢い良く、「うちにこいよ!」と誘われてしまっては、旅慣れしていない僕のような旅人は断れず。。
中心地まで徒歩圏内との事なので、一先ず今日だけはと少し不安を感じながらも付いて行く事に。

そこから車で10分ほど。ゲストハウスは古民家を改装したちょっとシャレた感じの一軒家。
ドミトリーはなく、個室のみですが値段もそんなに高いとは感じなかったので安心してここを拠点にする事を決めました。

朝食付き。コーヒーもセルフで。

朝食付き。コーヒーもセルフで。

荷物を置いて、とりあえず昼食がてら散策へ。

オランダ・ポルトガル・イギリスの植民地時代の建物がそのまま残っており、キレイな印象の街並。
ですが、マレーシアで有名な観光地だけあって、観光客も多く食べ物もローカルフードからマクドナルドまでなんでも揃っていて
少し思い描いている旅の日常との温度差を何処かに感じながら、この場所の空気感をしっかりと心に刻む為に歩き回りました。

昔の名残を残しつつ、近代的な商業施設も。

昔の名残を残しつつ、近代的な商業施設も。

空もそろそろ夕方に差し掛かろうとする頃、通りかかった屋台のおじさんが、
「夕日を観るなら良いところがあるぞ。」
と声をかけてくれました。
マラッカは夕日も有名なようで、僕はおじさんの案内に付いていくことに。

観光名所付近で露店や観光客でいっぱい。

観光名所付近で露店や観光客でいっぱい。

古い大きな建物が点在する丘の上、ちょうど太陽が目線より下に見える時間帯でした。
空は真っ赤に染まり、ゆっくりと太陽が沈むのを、何も考えずに眺めていました。

元々、好きな時間ではありました。
でも本当の意味で、それをゆっくりじっくりと感じる、味わう時間を過ごした事はなかったかもしれません。

太陽は何処にいても感じることができるもので、それがこんなにもキレイなものなのかって、
恥ずかしながら、本気で気付いたのはこの時でした。

初日のマジックタイム。

マラッカ初日のマジックタイム。

「マジックタイム」 本当にそうだなと。

この夕日が、色んなところで最高な時間にのんびりと太陽を感じ、味わいたいという楽しみをくれました。
明日からの大切な楽しみができた。と感謝し、この旅に出て初めてワクワクした瞬間でした。

マジックタイムは今も日常の大切な楽しみの一つです。

その後4日間。この夕日の為だけにマラッカに滞在し、4日後にまた次の土地へ出発しました。

出発前日の夜、気持ちよく出発ができると宿のオーナーにお礼を言い、宿泊費の支払いを。
USドルでも構わないとの事だったので100ドル札を渡し、おつりを持ってくると立ち去ったオーナー。
結局戻ってくることはありませんでした。

つづく。

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始まりの国「マレーシア」

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始まりは2011年。

それまでほとんど海外に行ったことのなかった僕は急に海外への興味と好奇心にかられました。

そこから半年間。必死に軍資金を貯め、その年の11月。
120万円という僕にとって大金を手に、日本を経ちました。

とりあえず日本を出るのに「最安値」且つ「片道航空券」で入国可能という理由だけで
始まりの地「マレーシア」へ。

クアラルンプールに到着後、無計画が故にどうしていいか、何処にいったらいいのかもわからず、
呆然と空港で過ごした2時間を今でも忘れられません。

人一倍、臆病だった僕は日が暮れることを恐れ、とりあえず目の前に停まったセントラル往きのバスに乗り込み
街の中心地(KLセントラル)まで向かうことにしました。

「中心地」へ行けば、何かしらあてができるだろうと自分を勇気づけながら終点に到着。
そこはマレーシアのビジネスの中心地。(新宿都庁前のようなところ)
思い描いていた旅と、あまりにも違いすぎる近代的な街の空気に、またしても困惑・・

そしてまた、KLセントラル駅で約2時間。ただただ時間が過ぎていくだけでした。
目的も行くあても決めておらず、マレーシアの知識もゼロ。
日本を経って、約半日。早くもこの旅に少し後悔するくらい、心細い時間が流れていきました。

英語もろくに話せないことを気にしている時間はなく、どんどん空は夕方へと変わっていきます。
この状況をなんとか打破しなければと重い腰をあげ、
駅員さんに「バックパッカー」であること、そんな人が泊まる「安宿」を探していることを必死に伝え、
なんとか「チャイナタウン」という単語をゲットした時の感動を今でも覚えています。

行き先を得た僕はなんとかその最寄り駅へたどり着き、始めに目に留まったゲストハウスに寝床を確保することに成功しました。
マレーシア到着から宿にチェックインするまで約10時間。

こうして、僕の旅は始まったのです。

この旅最初の宿。

初めてのドミトリーはひとりぼっちでした。

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